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不動産・引越更新 2026.10.17読了 約5分

雨漏り・シロアリ・傾きのある家を売るとき。契約不適合責任と売り方

天井の仕上げがはがれた室内

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築年数のたった家には、雨漏りの跡、床下のシロアリ、建物の傾き、給排水管の不具合など、何かしらの問題があることが少なくありません。売る側として気になるのは、「売った後に欠陥が見つかったら、責任を取らされるのか」という点です。

この記事では、2020年4月の民法改正で定められた契約不適合責任の考え方と、欠陥のある家を売るときの選択肢を整理しました。契約の内容によって結論が変わるので、具体的には不動産会社や弁護士に確認してください。

契約不適合責任とは

売った物が、種類・品質・数量などの点で契約の内容に合っていなかった場合に、売り主が負う責任です。2020年4月の民法改正で、それまでの「瑕疵担保責任」に代わって定められました。

買い主は、売り主に対して次のことを求められます。

請求内容
追完の請求修理などをして、契約どおりの状態にするよう求める
代金の減額修理されない場合などに、代金を下げるよう求める
損害賠償不具合によって生じた損害の賠償を求める
契約の解除契約の目的を果たせない場合などに、契約をなかったことにする

ポイントは、「隠れた欠陥かどうか」ではなく、契約の内容に書いてあったかどうかで判断されることです。つまり、欠陥があっても、それを契約書に書いて、買い主が納得して買っていれば、原則としてその欠陥について責任を問われません。

売る前にやること:欠陥を把握して、書面に残す

1. 知っている不具合を書き出す

不動産会社に売却を依頼すると、「物件状況報告書(告知書)」と「付帯設備表」を書くことになります。雨漏り、シロアリ、傾き、給排水管の故障、過去の修繕の履歴などを、知っている範囲で正直に書きます。

知っているのに伝えなかった不具合は、契約で責任を免除していても、責任を免れません(民法572条)。「言わなければ分からない」は通用しないと考えてください。

2. 建物状況調査(インスペクション)を検討する

専門の検査員が、建物の基礎・外壁・屋根・室内などを目で見て調べる調査です。売る前に調べておけば、知らなかった不具合を事前に把握でき、買い主に説明できます。仲介を依頼すると、不動産会社からこの調査を利用するかどうかの説明があります。

3. 修理するか、そのまま売るかを決める

修理すれば売りやすくはなりますが、修理費ほど売値が上がらないことも多いです。修理の見積もりを取ったうえで、「修理して売った場合」と「そのまま売った場合」の手取りを比べてください。見積もりの取り方は、リフォームの見積もりは何社に頼む?にまとめています。

個人が売るときの「責任の範囲」の決め方

売り主が個人の場合、契約で責任の範囲を決めることができます。よく使われるのは次のような取り決めです。

  • 責任を負う期間を短くする(引き渡しから3か月以内に見つかったものに限る、など)
  • 責任を負う対象を限定する(雨漏り・シロアリ・主要な構造部分の腐食・給排水管の故障に限る、など)
  • 責任をすべて免除する(古い家で、現状のままで引き渡す場合など)

ただし、責任をすべて免除すると、一般の買い主は不安になり、買い手がつきにくくなります。免除するかわりに価格を下げる、という調整になるのが普通です。

仲介と買取の違い

仲介(一般の買い主)買取(不動産会社が買い主)
価格相場に近い価格を狙える下がりやすい
契約不適合責任一定の範囲で負うことが多い免除の条件で契約できることが多い
修理・片付け求められることがある現状のままで相談できることが多い
期間買い主が見つかるまで早い

不動産会社は、買い取った後に自社で修理やリフォームをして売るので、欠陥がある前提で価格を決めます。そのため、売った後の責任を負わない条件で契約できることが多いのが、買取の大きな利点です。

売った後のことを心配したくない、遠方で修理の手配ができないという場合は、買取も比べてみてください。仲介と買取の違いは、売りにくい家を「買取」で手放す方法でも説明しています。

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掲載している内容は記事を書いた時点のものです。料金やキャンペーンは変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

よくある質問

雨漏りは直したので、伝えなくていい?

直した場合でも、過去に雨漏りがあったことと、どう修理したかは伝えておくのが安全です。修理の内容が分かる書類があれば、それも渡します。

シロアリの被害があるか分からない

床下は自分では確認しにくい場所です。気になる場合は、シロアリの点検や建物状況調査を利用して、売る前に確かめておくと安心です。

不動産会社に買い取ってもらう場合も、告知書は必要?

必要です。買取でも、知っている不具合は伝えてください。伝えたうえで、責任を免除する条件で契約するのが正しい順番です。

まとめ

  • 契約不適合責任は、契約の内容に合っているかで判断される。欠陥は契約書に書いて伝える
  • 知っていて伝えなかった不具合は、免除の特約があっても責任を免れない
  • 個人が売るときは、責任の期間や範囲を契約で決められる
  • 売った後の心配をなくしたいなら、責任を免除する条件で買い取る業者も比べる

アイキャッチ写真: Brett Jordan / Unsplash

K
くらべ

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