不動産・引越更新 2026.10.27読了 約7分

リフォームの予算の立て方。費用が決まる要素と、予備費・ローンの考え方

紙の上に置かれた電卓とペン

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リフォームは、定価のない買い物です。「お風呂の交換はいくら」と一言で言えず、同じ工事でも条件で金額が大きく変わります。予算を決める前に、費用が何で決まるかを知っておくと、見積もりを見る目が変わります。

この記事は、国土交通省や住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどの公開情報にもとづいて、予算の立て方を整理したものです。実際にリフォームした記録ではありません。具体的な金額は、現地調査のうえで出た見積書が基準です。記事内の金額はすべて「仮の数字」の例です。

おうちくん
リフォームの予算って、どう決めたらいいんでしょう。相場はいくらですか?
ふどう先生
相場を探す前に、何で金額が決まるかを知っておきましょう。同じお風呂でも、家の状態や設備のグレードで変わります。
おうちくん
じゃあ、相場は目安にならない?
ふどう先生
目安にはなりますが、自分の家の見積もりが基準です。決め方の順番を説明しますね。
相場より「自分の家の条件」で決まる

この記事でわかること

  • リフォームの費用が決まる4つの要素
  • 予算を決める順番と、優先順位のつけ方
  • 予備費の考え方
  • リフォームローンの返済総額の計算例

費用が決まる4つの要素

要素内容金額への影響
数量・面積工事する場所の広さ、設備の数大きい
設備・材料のグレードユニットバスや便器のメーカー・型番、床材の種類大きい
解体と下地の状態古い設備の撤去、壁・床の傷み、補修の必要見積もりのあとで増えることがある
工事の組み合わせ水まわりをまとめる、足場を共有するなどまとめると共通の費用が減る場合がある

いちばん読みにくいのは「解体と下地の状態」です。壁や床をはがして初めて、傷みが見つかることがあります。見積もりの段階で、追加費用の条件を確認しておきます。

見積書の「諸経費」を見る

見積書には、材料費・工事費のほかに、諸経費(現場管理費、運搬費、駐車場代など)が入ります。会社によって、工事費に含める、別項目にする、と書き方が違います。

  • 諸経費の割合は、会社で違う。 合計金額だけでなく、内訳をそろえて比べる
  • 諸経費が極端に少ない見積もりは、あとで別の項目として請求される場合がある
  • 「一式」の書き方は、内訳の確認が必要(見積書の見方の記事を参照)

予算を決める順番

▼ 図解:予算の決め方の5つのステップ
  1. したい工事を書き出す
    不満な場所、傷んでいる場所、将来困りそうな場所を全部書きます。
  2. 優先順位をつける
    「必須」「したい」「できれば」の3つに分けます。
  3. 使える制度を確認する
    補助金・減税・介護保険を調べます(補助金の記事)。
  4. 2〜3社に見積もりを頼む
    内訳をそろえてもらい、相場をつかみます。
  5. 予備費を含めて上限を決める
    見積もりの合計に、予備費を足した額を上限にします。

優先順位のつけ方

優先度例考え方
必須雨漏り、給湯器の故障、腐食した床放置すると、被害が広がる。最優先
したい古いお風呂の交換、断熱暮らしの快適さが変わる。予算内で
できれば壁紙の張り替え、収納の追加余裕があれば。あとで別に行うこともできる

予備費の考え方

リフォームでは、工事中に追加の工事が必要になることがあります。そのため、見積もりの金額に加えて、予備費を用意しておくのが一般的です。

  • 予備費の割合は、工事の種類や家の状態で変わる。工事費の1〜2割を見ておくと言われることが多い
  • 築年数が古い家や、水まわりの交換、解体の範囲が広い工事は、多めに見ておく
  • 予備費を使わなかった場合は、そのまま手元に残る

工事の組み合わせで費用が変わる(計算の例)

次の仮の数字の例で、水まわり2か所を別々に行った場合と、まとめて行った場合を比べます。

項目別々に工事まとめて工事
お風呂の工事費100万円100万円
トイレの工事費20万円20万円
諸経費・養生・運搬(回数分)12万円8万円
仮設トイレなどの二重の手配3万円0円
合計135万円128万円

この例では、まとめることで7万円の差になりました。ただし、まとめると一度に必要な資金が増えるので、資金の準備とあわせて決めます。

おうちくん
まとめた方が安くなるんですね。
ふどう先生
共通の費用が減る場合があります。ただし、今すぐ必要な工事かどうかが先です。優先度の低い工事まで足すと、予算が膨らみます。

リフォームローンの返済の考え方

自己資金で足りないときは、リフォームローンなどを使う方法があります。借りる前に、返済総額を計算しておきます。

次の仮の条件の例(元利均等返済)で、200万円を借りた場合を計算します。実際の金利は、金融機関と審査で変わります。

条件毎月の返済返済総額利息の合計
金利2.5%、10年約18,900円約226万円約26万円
金利2.5%、5年約35,500円約213万円約13万円
金利4.0%、10年約20,200円約243万円約43万円

期間を長くすると、毎月の返済は楽になりますが、利息の合計は増えます。金利が違うだけで、総額が数十万円変わる例もあります。

  • 返済額は、毎月の収入で無理のない範囲に。 補助金の還元は、工事の後になることが多い
  • 住宅ローンが残っている場合は、金融機関に相談する。追加の借り入れや、借り換えの選択肢がある
  • 金利・手数料・担保の有無は、金融機関で違う。複数で比べる

見積もりの取り方

予算の目安をつかむには、2〜3社に同じ条件で見積もりを頼むのが確実です。一括見積もりサイトを使うと、会社を探す手間が減ります。

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掲載している内容は記事を書いた時点のものです。料金やキャンペーンは変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

よくある失敗

失敗1:予備費を見ずに、予算ぎりぎりで契約する
追加の工事が出たとき、支払えず、工事の範囲を削ることになります。
失敗2:相場だけで金額を判断する
家の状態と設備のグレードで変わります。自分の家の見積もりが基準です。
失敗3:優先順位をつけずに全部やる
予算が膨らみます。必須→したい→できれば、で分けます。
失敗4:ローンの総額を見ずに契約する
月々の額だけでなく、返済総額と金利を比べます。

よくある質問

リフォームの相場は、どこで調べる?

住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどの公的な情報や、複数社の見積もりが目安になります。相場はあくまで参考で、自分の家の見積もりが基準です。

見積もりは、無料?

多くの会社で、現地調査と見積もりは無料です。有料の場合もあるので、頼む前に確認します。

工事の途中で、追加の費用を言われたら?

その場で承諾せず、追加の内容と金額を書面で受け取ってから判断します。契約書に、追加工事の取り決めがあるか確認しておきます。

リフォームローンと、住宅ローンの借り換え、どちらがいい?

条件によって変わります。借入額、金利、期間、住宅ローンの残りの状況を比べて、金融機関に相談します。

現金で払うのと、ローンを使うのと、どちらが得?

現金なら利息はかかりませんが、手元の資金が減ります。急な出費に備える資金を残してから、足りない分を借りる考え方もあります。

まとめ

  • 費用は、数量・グレード・解体と下地・工事の組み合わせで決まる
  • 予算は、優先順位をつけ、予備費(工事費の1〜2割が目安)を含めて決める
  • 水まわりなどは、まとめて工事すると共通の費用が減る場合がある
  • ローンは、返済総額と金利を比べる
おうちくん
相場より、優先順位と予備費ですね。
ふどう先生
はい。書き出す→優先順位→見積もり→予備費を足した上限。この順番で進めると、予算が崩れにくくなります。

アイキャッチ写真: Aaron Lefler / Unsplash

この記事の先生
ふどう先生

家の売却・リフォーム・引越しの手順にくわしい、ヘルメット姿のカピバラ。

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