不動産・引越更新 2026.10.28読了 約6分

遺品整理の業者の選び方。料金の決まり方・許可・見積もりで確認すること

木のテーブルの上に置かれた段ボール箱

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亡くなった親の家の片付けは、量も気持ちの面でも、一人で抱えるのが難しい作業です。遠方に住んでいる、時間がとれない、荷物が多い、といった事情から、遺品整理の業者を考える人も多いです。

この記事は、環境省や自治体、消費者庁などの公開されている案内をもとに、業者を選ぶときの見方を整理したものです。実際に依頼した記録ではありません。費用は、家の広さや荷物の量で大きく変わるので、必ず現地で見てもらった見積もりで比べてください。記事内の金額は「仮の数字」の例です。

おうちくん
実家の片付けを業者に頼もうと思っています。どこを見て選べばいいですか?
ふどう先生
許可・見積もりの内訳・追加料金の条件の3つです。料金の安さだけで決めると、あとで困ることがあります。
おうちくん
頼む前にやることもありますか?
ふどう先生
あります。貴重品を探すことと、相続放棄をするかどうかの判断です。順番に説明しますね。
▼ 図解:遺品整理の見積もりの内訳(仮の数字の例・合計35万円)
34%23%29%9%6%
  • 作業員の人件費:12万円
  • 搬出・運搬:8万円
  • 処分費:10万円
  • 清掃:3万円
  • 諸経費:2万円

この記事でわかること

  • 業者に頼む前にやること
  • 料金が何で決まるか
  • 見積もりで確認する項目
  • 回収の許可と、トラブルを避ける考え方

頼む前に、先にやること

業者に任せる前に、次のことを済ませておきます。

  1. 相続放棄をするかを決める。 親の財産より借金が多いなどで相続放棄を考えているなら、家の中の物を処分したり売ったりする前に、手続きを済ませてください。財産を処分すると、放棄できなくなるおそれがあります。期限は、原則として、自分が相続人になったことを知った時から3か月以内です(家庭裁判所に申し立てて延ばせることがあります)
  2. 貴重品と重要書類を探す。 権利証(登記識別情報)、通帳、印鑑、遺言書、保険や年金の書類、写真や手紙など。業者が誤って処分すると、取り戻せません
  3. 形見を分ける。 きょうだいで、残すものを決めます。相続放棄を考えている場合は、価値のある物の形見分けも「処分」とみなされるおそれがあるので、分ける前に司法書士・弁護士に確認します

詳しい進め方は、荷物の多い家を売る記事や、相続した実家の手続きの記事にまとめています。

料金は何で決まるか

業者ごとに計算の方法は違いますが、次の要素で決まることが多いです。

要素内容
間取り・荷物の量部屋数と、荷物の多さ。作業員の人数や日数に影響する
搬出の条件階数、エレベーターの有無、トラックを停められるか
処分する物の種類家電、家具、危険物など。処分費が変わる
追加の作業清掃、供養、買い取り、不用品の仕分け

現地を見ないで出す金額は、あとで変わることが多いです。現地で見てもらった見積もりで比べてください。

見積もりで確認すること

  • 内訳が分かれているか(人件費・搬出・処分・清掃)。「一式」だけでは比べられません
  • 追加料金が発生する条件(作業中に荷物が増えた場合、階段作業など)
  • 買い取れる物があれば、その分を差し引いてくれるか
  • 貴重品が見つかったときの扱い(見つけたら、報告してもらえるか)
  • 作業の日数と、立ち会いが必要か
  • キャンセル料がかかる時期

回収の許可を確認する

家庭から出るごみを回収して運ぶには、原則として市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。「無料で回収します」と巡回している業者や、許可の有無をはっきり答えない業者には注意してください。許可を持つ業者と連携している場合もあるので、どの作業を誰が行うかを確認します。

買い取りをする業者は、古物商の許可(都道府県公安委員会)も必要です。産業廃棄物の許可だけでは、家庭のごみは回収できません。

「遺品整理士」は民間の資格で、回収の許可の代わりにはなりません。資格の有無とは別に、許可を確認します。

依頼するときの流れ

▼ 図解:遺品整理を業者に頼む流れ
  1. 相続放棄の判断と、貴重品探しを済ませる
    処分の前に。迷う場合は司法書士・弁護士に相談します。
  2. 2〜3社に現地で見積もりを頼む
    同じ条件で、内訳のある見積書を出してもらいます。
  3. 許可と追加料金の条件を確認する
    許可の有無、追加料金が出る条件、キャンセル料を見ます。
  4. 作業日を決める
    立ち会いの要否と、貴重品の扱いを決めます。
  5. 作業後に、現場を確認する
    見積もりの内容どおりか、残してほしい物が残っているかを見ます。

よくある失敗と、避け方

失敗1:相続放棄を考えているのに、先に処分する
放棄できなくなるおそれがあります。
失敗2:貴重品を探す前に、業者に任せる
誤って処分されると、取り戻せません。
失敗3:許可を確認せずに、安い業者に頼む
不法投棄や、あとからの高額請求のトラブルがあります。
失敗4:見積もりを1社で決める
内訳や追加料金の条件を比べられません。2〜3社で比べます。

トラブルになったときは、消費者ホットライン「188」(最寄りの消費生活センターにつながる)に相談できます。

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よくある質問

遺品整理は、自分でやるのと業者に頼むのと、どちらがいい?

荷物が少なく、近くに住んでいるなら、自分で進められます。荷物が多い、遠方に住んでいる、時間がとれない場合は、業者の見積もりを取って比べてください。

形見分けは、いつやる?

業者に頼む前に、きょうだいで決めておくのが基本です。作業が始まってからでは、取り戻せないことがあります。相続放棄を考えている場合は、形見分けの前に専門家に確認してください。

片付けた家は、そのまま売れる?

片付けてから売る方法と、荷物ごと買い取ってもらう方法があります。手元に残る金額で比べます。違いは、荷物の多い家を売る記事にまとめています。

供養は頼める?

供養を行う業者もあります。内容と料金が見積もりに含まれているかを、確認してください。

まとめ

  • 頼む前に、相続放棄の判断と貴重品探しを済ませる
  • 料金は、間取り・荷物の量・搬出の条件・処分する物で決まる
  • 見積もりは、現地で・内訳つきで・2〜3社から取る
  • 回収には許可が必要。「遺品整理士」の資格は許可の代わりにならない
おうちくん
先に貴重品と相続放棄を確認してから、見積もりを取ればいいんですね。
ふどう先生
はい。許可・内訳・追加料金の3つを、見積もりのたびに確認してください。

アイキャッチ写真: Brett Jordan / Unsplash

この記事の先生
ふどう先生

家の売却・リフォーム・引越しの手順にくわしい、ヘルメット姿のカピバラ。

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