不動産・引越更新 2026.10.29読了 約6分

築古の家は売れる?築40年超の家を売る方法・解体するか・買主の見方

白い空の下の茶色の木造住宅

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築40年を超える家を売ろうとすると、「建物に価値がない」「売れないのでは」と不安になる人は多いです。実際、木造の建物は、築年数が進むと、評価額が小さくなります。ですが、土地としての価値があるため、売れることが多くあります。

この記事は、国土交通省や不動産業界の公開されている情報をもとに、考え方を整理したものです。実際に売却した記録ではありません。個別の判断は、不動産会社や税理士に確認してください。

おうちくん
築45年の実家を売りたいんですが、建物はもう価値がないですよね?
ふどう先生
建物の評価は小さくなりますが、土地には価値があります。売り方を選ぶことが大事です。
おうちくん
壊してから売ったほうがいいですか?
ふどう先生
先に壊すと、損をすることもあります。順番に説明しますね。
▼ 図解:古家付きで売るか、解体して売るか
古家付きのまま売る
解体して更地で売る
先にかかる費用
解体費用は先にかからない
解体費用が先に必要
固定資産税
住宅が建っている間は、優遇が続くことが多い
更地にすると、住宅用地の優遇が外れ、上がることがある
買い手
自分で解体・リフォームする人、投資家
更地で建て直したい人
注意
建物の状態を伝える。売ったあとの責任の扱いを決める
再建築できない土地は、壊すと建て直せない

壊す前に、査定と税金・再建築の条件を確認する。

この記事でわかること

  • 築古の家が売れる理由
  • 古家付きか解体かの考え方
  • 建物状況調査と、売ったあとの責任
  • 買取との比べ方

築古の家は売れるのか

  • 建物は、築年数で評価が下がる。 木造の住宅は、築20年を過ぎると、建物の価格がつきにくくなることが多い
  • 土地は、建物のように築年数では価値が減らない(ただし地価の動きや立地で変わる)。立地や広さで、価値が決まる
  • 買い手には、いくつかのタイプがある。 建物を解体して建て直す人、リフォームして住む人、投資用に買う人

建物の価値が低くても、立地がよければ売れることが多いです。反対に、立地が不便だったり、再建築できなかったりすると、売りにくくなります。

古家付きで売るか、解体するか

先に解体するのは、慎重にします。

  • 解体費用が、売れるかどうか分からない段階でかかる
  • 更地にすると、固定資産税の優遇(住宅用地の特例)が外れることがある。特例は毎年1月1日時点の状況で判定されるため、1月1日に更地だと、その年度は税金が上がる
  • 再建築できない土地(接道の条件を満たしていないなど)は、壊すと建て直せなくなる
  • 古家付きのほうが、買い手が見つかることもある(解体を前提に値引きして買いたい人、リフォームして使いたい人)

解体の考え方は、空き家の解体の記事にまとめています。まず、古家付きと更地の両方で査定を取って、比べます。

建物状況調査(インスペクション)

売る前に、建物の状態を調べておく方法があります。

  • 国の講習を修了した建築士(既存住宅状況調査技術者)が、基礎・柱・壁・屋根など、構造や雨漏りに関わる部分を調べる
  • 結果が分かると、買い手に状態を説明しやすく、あとのトラブルを防ぎやすい
  • 費用がかかる。調べるか、そのまま売るかを、不動産会社と相談する
  • 傷みが見つかっても、そのまま、状態を伝えて売る方法もある

売ったあとの責任

古い家は、売ったあとに不具合が見つかることがあります。

  • 個人が売る場合は、契約不適合責任(売った物が、契約の内容に合っていないときの責任)の範囲を、特約で限定・免除する契約が、古い家では多い
  • ただし、売り主が知っていて伝えなかった不具合は、免責されない
  • 知っている不具合は、すべて買い手に伝える。雨漏りの跡、シロアリ、設備の故障など

買取との比べ方

築古の家は、不動産会社の買取も選択肢です。

  • 仲介: 買い手を探す。高く売れる可能性があるが、時間がかかる
  • 買取: 不動産会社が直接買う。早く、そのままの状態で売れるが、価格は低くなることが多い
  • 荷物が多い、傷みが激しいなど、手をかけたくない場合は、買取が合うことがある

違いは、買取と仲介の記事にまとめています。売り出し価格の決め方は、売り出し価格の記事を見てください。

▼ 図解:築古の家を売る手順
  1. 名義と権利を確認する
    相続した場合は、先に相続登記を済ませます。
  2. 古家付きと更地の両方で、査定を取る
    2〜3社に頼み、金額と根拠を比べます。
  3. 建物の状態を整理する
    必要なら、建物状況調査を検討します。
  4. 仲介か買取かを決める
    優先するのは、高さか、早さか。
  5. 契約して、売ったあとの責任の範囲を決める
    契約書を確認します。

よくある失敗と、避け方

失敗1:査定の前に解体してしまう
解体費用がかかり、固定資産税も上がることがあります。
失敗2:再建築できるか確認せずに解体する
壊すと建て直せない土地があります。
失敗3:不具合を伝えずに売る
知っていて伝えなかった不具合は、責任を問われます。
失敗4:1社の査定で決める
古家付きの評価は、会社で差が出ます。

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よくある質問

築何年から、建物の価値はなくなる?

決まった年数はありません。木造住宅は、築20年を過ぎると、建物の評価が小さくなることが多いです。ただし、状態やリフォームの有無で、買い手の見方は変わります。

売るために、リフォームしたほうがいい?

費用をかけても、その分高く売れるとは限りません。多くは、そのままの状態で売ります。リフォームの前に、不動産会社に相談してください。

荷物が残っていても、売れる?

売れますが、片付けてから売るか、荷物ごと買い取ってもらうかで、手元に残る金額が変わります。荷物の多い家を売る記事にまとめています。

解体費用は、売ったお金から払える?

先に解体する場合は、自分で払います。売るために解体した費用は、税金の計算(譲渡費用)に入ることがあります。税理士に確認してください。

まとめ

  • 築古の家は、建物の評価が低くても、土地として売れることが多い
  • 先に解体せず、古家付きと更地の両方で査定を取る。再建築の可否と固定資産税も確認する
  • 知っている不具合は、買い手に伝える
  • 早く手放したいなら、買取も比べる
おうちくん
壊す前に、査定を取るのが大事なんですね。
ふどう先生
はい。解体は、元に戻せないので、先に条件を確認しましょう。

アイキャッチ写真: Céline Chamiot-Poncet / Unsplash

この記事の先生
ふどう先生

家の売却・リフォーム・引越しの手順にくわしい、ヘルメット姿のカピバラ。

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