不動産・引越更新 2026.10.28読了 約6分

不動産の「買取」と「仲介」の違い。価格・期間・手数料・向いている人

家の前に立つ「売約済み」の看板とバラ

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家や土地を売るとき、「仲介」と「買取」という言葉を聞きます。どちらも売る方法ですが、仕組みも、価格も、期間も違います。違いを知らないまま決めると、「もっと高く売れたのに」「時間がかかりすぎた」となることがあります。

この記事は、国土交通省や不動産業界の公開されている情報をもとに、違いと選び方の考え方を整理したものです。実際に売却した記録ではありません。金額は仮の数字の例です。個別の条件は、不動産会社に確認してください。

おうちくん
実家を売りたいのですが、仲介と買取、どちらがいいですか?
ふどう先生
何を優先するかで変わります。高く売りたいのか、早く確実に手放したいのか。
おうちくん
違いを知っておきたいです。
ふどう先生
表で比べてみましょう。
▼ 図解:仲介と買取
仲介
買取
買い手
一般の買い手を探す
不動産会社が直接買う
価格
市場の相場に近い価格を目指せる
仲介より低くなることが多い
売れるまで
買い手が見つかるまで、時間がかかることがある
条件が合えば、早く決まることが多い
仲介手数料
かかる
かからないことが多い
売ったあとの責任
原則として負う(特約で範囲や期間を決める)
免責とする契約が多い

高さを優先するなら仲介、早さと確実さを優先するなら買取。

この記事でわかること

  • 仲介と買取の仕組みの違い
  • 価格・期間・手数料の違い
  • 買取が向いている場合
  • 査定の比べ方

仕組みの違い

  • 仲介: 不動産会社が、買い手を探してくれる。売買が成立すると、売り主は不動産会社に仲介手数料を支払う
  • 買取: 不動産会社が、自分で買い取る。買い手を探す必要がないため、早く話が進みやすい

仲介手数料

仲介で売買が成立したときの手数料には、宅地建物取引業法と国土交通省の告示で上限が決まっています。売買価格が400万円を超える場合、上限は速算式で価格×3%+6万円(税別)です。なお、800万円以下の空き家などは、特例で上限が30万円(税別)になる場合があります。

たとえば、仮に3,000万円で売れた場合、上限は3,000万円×3%+6万円=96万円(税別、税込105.6万円)です。実際の手数料は、会社と契約の内容で変わります。

買取は、不動産会社が買い主なので、仲介手数料がかからないことが多いです。ただし、買取の価格は、仲介より低くなることが多いため、手元に残る金額で比べます。

価格の考え方

買取の価格は、不動産会社が再販売して利益を出す前提で決まるため、市場の相場より低くなることが多いです。いくら低くなるかは、物件や会社で違います。

▼ 図解:手元に残る金額の考え方(仮の数字)
仲介で売る場合の価格
3,000万円買い手が見つかった場合
仲介手数料(税込約106万円)と諸費用を引いた額(仮)
2,880万円手数料などで減る
買取の価格
2,400万円手数料は不要なことが多い

この例では、仲介のほうが手元に残る金額は大きいです。ただし、売れるまでの期間と手間、売れ残りのリスクを含めて比べます。

買取が向いている場合

  • 早く現金化したい。 相続税の支払い、住み替えの資金など
  • 近所に知られたくない。 売りに出す広告が出ない
  • 訳あり物件で、一般の買い手が見つかりにくい。 再建築不可、共有名義、事故物件など。専門の買取会社が相談先になる
  • 古く、傷みがあり、手をかけたくない。 そのままの状態で買い取ってもらえることが多い
  • 売ったあとの責任を、負いたくない。 買取は、契約不適合責任を免責とする契約が多い

仲介が向いている場合

  • できるだけ高く売りたい。 時間をかけられる
  • 立地や状態がよく、買い手が見つかりやすい
  • 売り出しの期間に、見学の対応ができる

査定の比べ方

  • 仲介と買取の両方で、査定を取る。 金額の差を見る
  • 複数の会社で比べる。 1社だけでは、高いか低いか分からない
  • 手元に残る金額で比べる。 手数料、税金、解体や片付けの費用を引く
  • 売れるまでの期間を聞く。 仲介は、平均的な期間を聞いておく

売却の流れと費用は、家を売る流れの記事にまとめています。再建築不可や共有名義など、売り方に迷う家は、再建築不可の家を売る記事や、共有名義の家を売る記事も見てください。

▼ 図解:売り方を決める手順
  1. 売る目的と、優先することを決める
    高さか、早さか、確実さか。
  2. 仲介と買取の両方で査定を取る
    2〜3社で、金額と条件を比べます。
  3. 手元に残る金額を計算する
    手数料、税金、片付けや解体の費用を引きます。
  4. 期間と手間を比べる
    売れるまでの期間、見学の対応、引き渡しの時期。
  5. 売り方を決めて、契約する
    契約の内容と、責任の範囲を確認します。

よくある失敗と、避け方

失敗1:1社の査定だけで決める
高いか低いか分からず、安く売ってしまうことがあります。
失敗2:買取の価格だけを見て、断る
期間や手間、リスクを含めて、仲介と比べます。
失敗3:高い査定額だけで仲介を契約する
実際に売れる価格とは限りません。根拠を聞きます。
失敗4:責任の範囲を確認しない
売ったあとに、不具合の責任を問われることがあります。

買取の査定を比べられるサービス

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よくある質問

買取と仲介は、両方同時に頼める?

査定は、両方で取って比べられます。ただし、仲介の契約(媒介契約)を結んだあとに買取に切り替える場合などは、契約の条件があります。契約前に確認してください。

買取は、必ず安くなる?

多くの場合、仲介で売れた場合の価格より低くなります。ただし、仲介で売れるまでの期間、手数料、片付けや修繕の費用を含めると、差が小さくなることもあります。

買取の査定をすると、必ず売らないといけない?

査定を受けても、売る義務はありません。金額と条件を見て、判断してください。契約の前に、内容を確認します。

売ったあとに、不具合が見つかったら?

仲介では、契約不適合責任を負うことがあります。買取では、免責とする契約が多いです。契約書の内容を、確認してください。免責の特約があっても、売り主が知っていて伝えなかった不具合は、責任を問われることがあります。

まとめ

  • 仲介は買い手を探す方法で、高く売れる可能性があるが、時間がかかることがある
  • 買取は会社が直接買う方法で、早く確実だが、価格は仲介より低くなることが多い
  • 手数料・税金・片付けの費用を引いた、手元に残る金額で比べる
  • 迷ったら、両方で査定を取って比べる
おうちくん
何を優先するかを、先に決めるんですね。
ふどう先生
はい。高さか、早さかを決めて、両方の査定を並べると、選びやすくなります。

アイキャッチ写真: Bruce Barrow / Unsplash

この記事の先生
ふどう先生

家の売却・リフォーム・引越しの手順にくわしい、ヘルメット姿のカピバラ。

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