不動産・引越更新 2026.11.07読了 約6分

古い家を壊さずに売る「古家付き土地」。解体との比べ方と注意点

曇り空の下の茶色い2階建ての家

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古い家を売るとき、先に解体して更地にするか、そのまま売るかで迷います。そのまま売る形は「古家付き土地」と呼ばれ、解体費用を先に出さずに済むのが利点です。ただし、契約のときに気をつける点があります。

この記事は、公開されている情報をもとに、考え方を整理したものです。実際に売却した記録ではありません。税金や制度は、時期や自治体で変わります。不動産会社、税理士、自治体に確認してください。数字は仮の例です。

おうちくん
実家が古くて、壊すのにお金がかかりそうです。
ふどう先生
そのまま「古家付き土地」として売る方法があります。
おうちくん
壊さなくて、売れるんですか?
ふどう先生
条件しだいです。更地にする場合と比べてみましょう。
解体費用を、先に用意したくない
売却のお金が入る前に、大きな出費を避けられます。
買い手が、自分で建て替える前提で探す
古い家を壊して、新築する人もいます。
家の状態が、まだ使えるか分からない
買い手がリフォームして使う場合もあります。
解体の費用や期間が読めない
先に更地にすると、費用が確定します。

この記事でわかること

  • 古家付き土地と更地の違い
  • 税金と費用の見方
  • 契約で気をつける点
  • 売れにくいときの考え方

古家付き土地と更地の違い

項目古家付き土地更地
解体費用売主は出さない(買主が負担する形が多い)売主が先に出す
固定資産税住宅の特例が残っている間は、土地の税が軽い特例が外れ、税が上がることがある
買い手の見方解体費用を、価格から引いて考えるそのまま、建築の計画を立てやすい
売れるまでの管理建物の管理が必要草刈りなど、土地の管理が中心
契約上の責任建物の不具合の扱いを決める必要がある建物の責任はなくなるが、地中の埋設物など、土地の不具合の責任は残る

固定資産税の特例は、毎年1月1日の状況で判断されます。ただし、空き家の管理が不十分として自治体から勧告を受けると、家が残っていても特例は外れます。更地にする時期によっては、翌年の税金が上がることがあるので、先に自治体で確認してください。

費用のイメージ

▼ 図解:解体するか、しないかの費用のイメージ(仮の数字)
解体して更地にする費用(木造・仮)
180万円建物の大きさ、道の広さ、アスベストの有無で変わる
古家付きで売る場合の値引き(仮)
120万円買主が解体する前提で、価格から引かれることがある
売るまでの管理費(1年・仮)
10万円草刈り、点検、固定資産税の負担など

数字はあくまで仮の例です。どちらが得かは、解体費用の見積もりと、買い手が付く価格の両方を見ないと決められません。

  • 相続した実家なら、特別控除。 「相続空き家の3,000万円特別控除」を使える場合があります。古家付きのまま売り、買主が解体する形でも対象になることがあります。条件が細かいので、税理士か税務署で確認してください

契約で気をつける点

  • 建物の不具合の扱い。 古い家は、雨漏りやシロアリなどがある可能性がある。売主が責任を負う範囲を契約で決める。「建物は現状のまま、責任を負わない」と決める契約もあるが、買い手との合意が必要。ただし、売主が知っていて伝えなかった不具合は、特約があっても責任を免れない。雨漏りやシロアリなど、分かっていることは告知書に正直に書く
  • 境界と測量。 土地の境界があいまいだと、売れにくくなる。必要なら、測量を検討する
  • 残置物。 家の中の荷物は、売る前に片付けるか、どちらが片付けるかを決める
  • 再建築できるか。 道路との接し方によっては、建て替えができない土地がある。買い手の選択肢に関わる

売れにくいときの考え方

古家付き土地が、なかなか売れない場合は、理由が決まっていることがあります。

  • 建物が傷みすぎている、または接道の条件で建て替えができない
  • 境界、共有名義、借地など、権利に事情がある
  • 周辺の需要が少ない

こうした訳ありの物件は、一般の仲介では売りにくいことがあります。その場合は、訳あり物件の買取を扱う会社に査定を頼み、仲介と買取の両方の金額を比べる方法があります。

▼ 図解:古家付き土地を売る手順
  1. 家の状態と、権利を確認する
    登記、境界、接道、共有者の有無を調べます。
  2. 解体費用の見積もりを取る
    更地と比べる材料にします。
  3. 不動産会社に査定を頼む
    古家付きと更地の、両方の想定を聞きます。
  4. 契約の条件を決める
    建物の責任、残置物、引き渡しの時期を決めます。
  5. 売り出して、買主と合意する
    売れにくければ、買取の査定も比べます。

よくある失敗と、避け方

失敗1:査定の前に、解体してしまう
解体費用が先に出て、売れる価格が見えなくなります。先に相談します。
失敗2:固定資産税の特例を考えずに更地にする
翌年の税金が上がることがあります。
失敗3:建物の責任を決めずに契約する
引き渡し後に、トラブルになることがあります。
失敗4:売れないのに、価格を動かさない
査定を見直し、買取も比べます。

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古家が傷んでいる、再建築が難しい、権利に事情がある、といった物件は、仲介と買取の金額を比べてから決めると安心です。上の案件は、その比較の候補になります。

よくある質問

古家付き土地は、解体するより得?

一概には言えません。解体費用と、売れる価格の両方を見て決めます。

古い家の価値は、ゼロになる?

築年数が古い木造は、建物の価値が小さく評価されることが多いです。ただし、状態や立地で変わります。

売却のあとに、建物の不具合が見つかったら?

契約で決めた責任の範囲で扱います。何をどこまで負うかを、契約前に確認してください。

荷物が残っていても、売れる?

売れる場合もありますが、片付けの負担をどちらが持つかを、条件に入れる必要があります。

まとめ

  • 古家付き土地は、解体費用を先に出さずに売れる
  • 固定資産税の特例と、契約の責任を先に確認する
  • 売れにくい物件は、買取の査定も比べる
  • 解体は、査定を聞いてから決める
おうちくん
壊す前に、査定を聞いたほうがいいんですね。
ふどう先生
はい。費用・税金・契約の3つを確認すれば、判断しやすくなります。

アイキャッチ写真: Luke Paris / Unsplash

この記事の先生
ふどう先生

家の売却・リフォーム・引越しの手順にくわしい、ヘルメット姿のカピバラ。

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